• 圃場でのKWSプロジェクトチーム
    プロジェクト

KWSの持続可能な農業のための 最近のプロジェクトについての関連情報

KWSの研究と育種プログラムは、効率の良い持続可能な農業のために、競争力のある品種の開発を行ってきました。とりわけ収量の安定性、作物の品質、遺伝的資源の保全に重点が置かれています。植物のバイオテクノロジーの急速な発展を背景に、より良い形質をもった品種が開発されるチャンスが飛躍的に高まっています。

高窒素利用効率トウモロコシ

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施肥が制約されると、農家は収量を安定化させるため、窒素効率の良い品種を求めるようになります。KWSはそのため、土壌窒素が極めて低い場合でも収量が安定するトウモロコシの品種を開発しました。しかしながら、高窒素利用効率品種には、養分不足への耐性だけでなく、理想的には不足状態から過剰まで広範囲の土壌窒素含有量の条件下で高収量を達成できることが望まれます。

この目的のため、KWSの育種チームと研究者は窒素効率の多様性を調査し、制約された施肥条件のもとで安定した収量を達成するトウモロコシ個体の遺伝子を分析しました。その結果、窒素利用効率は、単一遺伝子のみに制御されているのではないことが示されました。窒素利用効率はゲノムの中の多数の箇所によって影響を受ける、複雑な制御過程の結果なのです。

従って、どの遺伝子またはゲノムのどの箇所が重要な役割を果たしているのかを目的に、さらに研究を進めていく予定です。この研究で得られた知見は育種チームが、トウモロコシの窒素利用効率の向上に向け、より精度の高い選別を行うために役立てられます。

高窒素利用率トウモロコシ

次世代型除草剤耐性テンサイ

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アメリカ合衆国のテンサイ市場では、雑草対策のため、多種類の除草剤に耐性の遺伝子組み換え品種のニーズが高まっています。そのため、KWSでは大成功した、ラウンドアップレディー®テンサイの後続商品の開発に取り組んでいます。KWSの研究と育種のチームは共同で、三種類の除草剤に耐性のある、次世代型除草剤耐性テンサイの開発を進めています。

  • KWSで働く人々

    私達の格言: 持続可能な農業のための、高収量の、パワフルな種子

    ヒンリッヒ・ハーリング, ヨーロッパ地域担当、研究部長
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ハイブリッドジャガイモ種子

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KWSは2011年より研究に重きを置いたプロジェクト—栽培、販売に種子が使える、2倍体のハイブリッドジャガイモの開発—を進めています。現在まで、ジャガイモの育種の進歩には大変長い時間がかかっていました。

このような停滞した進捗を改善するため、KWSの育種と研究チームはジャガイモの交雑育種に取り組んでいます。この取り組みには、いくつもの重要な利点があります。2倍体ジャガイモを使うと、育種の効率を大幅に上げることができるのです。同時に種芋を使う場合に比べ、種子の病害のリスクが大きく低下します。

とりわけ、ジャガイモ種子への転換は保存中、また特に長期輸送中に種芋を冷却する必要がなくなることを意味します。しかしながら、第一号の品種が商品として市場に出るまでにはまだ多くの研究開発をする必要があります。

上空からの特性の感知

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ある植物に備わった遺伝形質と様々な環境要因が実際にどのような相互作用を見せるかは、圃場にて初めて明らかになります。ある品種が狙い通りの特徴を実際に有するかどうかは、試験栽培を通してのみ確実に実証できます。そのためには、植物の特徴を、精密に、信頼できる形で記録することが可能でなくてはなりません。

そこで、KWSでは新しい表現型データ取得技術で、育種の展望をサポートし、選別過程を最適化しようとしています。この目的のため、KWSはある特定の植物の特徴を自動的に感知・記録する新しい方法の開発に投資しています。これには、様々なセンサー技術とドローンシステムと組み合わせた、デジタル写真の撮影の可能性の探索も含まれます。

この取り組みの目的は、例えば航空写真から 植物の大きさや病害の可能性などの特徴を迅速かつ正確に読み取ることができるようにすることです。

トウモロコシの光合成の最大化

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トウモロコシはC4植物として知られています。これらの植物は、水の効率的な利用を特徴とする特別な光合成機構を持っています。C4植物はそのため、光照射が増加し気温が上昇すると、より短期間でより多くのバイオマスを作ることができます。しかしながら、トウモロコシでさえ、光照射を最大限に利用できていません。

ここに、未開拓の収量を増大させる潜在性があると考えられます。KWSはデュッセルドルフのハインリッヒ-ハイネ大学、ミュンヘン工科大学、ポツダムのマックス・プランク分子作物生理学研究所 と共同で、 連邦教育・研究省(BMBF)の資金提供を受けたこのテーマに関するプロジェクトを進めています。

このプロジェクトの目的は、育種において光合成効率を改善するために使える新たな科学的知見を得ることです。まずはじめに、トウモロコシのC4光合成に影響を与え得る因子を調べています。同時に、マーカー技術により光合成の多様性についても知見を増やしていきたいと考えています。

Crops of the future(未来の作物)

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「Crops of the future」は革新的な公的/私的モデルを用いて育種を促進したいと考えています。この国際合弁会社は、食糧供給鎖の将来の危機を克服するため、先進的な農業企業研究機関を引き合わせています。

目的は、様々な環境条件によりよく適応する、特別な性質—例えばより良い栄養価、干ばつ、暑熱 、または洪水への耐性—を有する作物を作り出すことです。得られた知見は学術文献またはプラットフォームを通じての公表が義務付けられており、それによって国の育種事業も、私的な事業と同様にその成果を利用できます。

技術的に焦点が当てられているものは、ゲノム編集、ゲノムシークエンシング、そして、ある植物の遺伝子型、環境条件および能力の関連性を調べる、フェノミクスです。

Crops of the futureのウェブサイト

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Stephan Krings
Stephan Krings
コーポレート/ストラテジック・コミュニケーション 
グローバルマーケティング、グローバルコミュニケーション担当リーダー
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